「書く」「描く」
どっちの「かく」にしても さんぽの困難の壁が結構大きくて
私としては とても気になることの一つ。
このブログでも、さんぽの「かく」について 何度かとりあげてきました。
(気になる方は、カテゴリーの「さんぽの自閉君的特長」から拾ってみてください。)
さんぽの「かく」に対する発達過程を簡単に説明すると
・2歳のころに「○」を描くが、そこから4歳まで、発展が見られなかった。
・保育園に入り、周りとの比較から劣等感が生まれ、「かく」こと自体を拒否するようになった。
・筆の持ち方は、なかなか身につかず、お尻の先を持って、手首を浮かせてかくような感じ。
・4歳半で、「絵画造形教室」に通い、絵を描くことへの興味がでてきた。
・5歳近くなり、ぬりえブームが到来し、配色に注目できるようになった。
・その頃から□(四角)が描けるようになり、描くものが広がってきた。人に体がつくようになった。
そして最近のさんぽの「かく」に・・・ちょいと進歩が。
ついに手首が下におりました
手首がおりると、急にいろいろかきやすくなるんですね。そりゃそうだ。
だから、かいてみたくなる。
大好きなのりものも複雑に・・・それからひらがなだって・・・・。
今、さんぽのちょっと気になってるのが 数字です。
きっかけは、航空ショーで見た、ブルーインパルス。
飛行風景を描こうと思った時に
こだわり屋としては、尾翼に「1番機」「2番機」という数字をいれたかった・・・ということらしい。
12月31日大晦日には、時を感じたのか(ホンマかいな)
突然、「時計をかく」と言い出して、立派な時計を描きました。
それまで、さんぽが、自ら「かく」といったものは、ほとんど のりもの関係。
のりもの以外に 初めて自分からかいたものが・・・時計って・・・。(普通は生き物っすよね?)
そんな幼児・・・ちょっと嫌・・・だけど、そのあたりが とってもさんぽらしくて 笑えます。
まだまだ鏡数字?(文字も相当な鏡文字)だったり、45度回転(これ、見え方の特徴?)だったり、まあ親じゃなけりゃ読めないっすけど、それも正直気になるところですが、でも、まずはそれはいいんです。。。
私はもう・・・さんぽの自ら「かく」姿が見れるだけで・・・ちょっとした感動ですから。
何しろ、「ぼくはゴミしかかけないんだ。」「オレはかくのはへたくそだからやらない。」というせつなすぎる言葉が、
そして「かくこと」を頑なに拒否し続けていた悲しい姿が ずっと私の心に焼きついてましたから。
自ら表現できるって・・・すごい!!!素晴らしい!!!
そうもこうも言ってるうちに、文字のなぞりがきも、はみださないようになってきて、
かけるひらがなも随分増えてきました。
うん・・・・そうだと思った。
さんぽが、「かきたい」と思ったら、階段を駆け上がってのぼれるのはわかっていた。
でも、その気持ちに到達する前に、すざましい自信喪失があって、活動拒否があって
私が、さんぽに どう支援の手を差し伸べるべきか 途方にくれていた。
そう・・・去年の今頃は、
「このまま絵もかこうとせず、持ち方もこの状態で、字なんてとても無理・・。就学に間に合うかどうか・・・」と思っていたはず。
でも、ちゃんと訪れたなあ。成長の階段。
さんぽの育った ありのままの成長過程の先であったことは確かだと思う。
私がどうこうした結果ではなく・・・どうこうしてもしなくても、自然に訪れた階段のような気がする。
実は・・・大学病院の医師には言われていたんです。
「さんぽ君は、就学までには、文字もかけるようになっていると思いますよ。」って。
でも・・・あの状態で、何もしなくて待つだけで、そんな奇跡がくる日があるのか信じられなかった。
やっぱり、母の勘より医師の経験の方が、上手です。(当たり前か)
それでも・・・うーん ぶっちゃけ言っちゃえば
あの素敵な絵画造形教室と出会ったタイミングは、よかったかな~なんてっ。
母としては、教室との出会いに、感謝だな!
やっぱり さんぽの守り神か何かに、「出会いの神様」がいるんじゃないのかしらって、
・・・・また非現実なことを!!!
ちなみに・・・「かくこと」に ここ最近に急激な発展が見られたのは
さんぽの微細運動的な能力の成長過程とも関係があるかもしれません。
つい、この間までできなかったファスナーのとりつけ(親指と人差し指の力の入れ具合、これ究極ですよね)が、実は、もうできるようになりました。(今年の第一目標にしていたのに)
今は、その方面の能力が伸びる時期なのかもしれません。
テーマ:発達障害(自閉症、アスペルガー、LD、ADHD、発達遅滞) - ジャンル:育児