ひだまりの散歩道

広汎性発達障害のさんぽ(6歳)とひだまり(2歳)のママがつづる日記です。

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現実逃避・・?!がんばれ 私!

今 自分の時間なんて ほとんどないに等しいのですが
夜中 少しでも時間ができると 本読んでます。

なになに どんなの読んでるのって?・・・
恥ずかしながら 今 手にとって読みたいと思うのは 発達障害の本じゃなくて
旅の本ばかり

えへへ・・・現実逃避ですかね。

不安定なさんぽと 過ごしていると ちょっとばかし 疲れてきちゃって・・・。
まだ修行の足りない 私は すぐ イライラ・・・じめじめ・・・くどくど・・・・
ほんと 情けない。

自分が そんなんなっちゃった時 
私 案外 いい加減で  
無理を強いず、結構 欲するままに 身を任せます。 

まあ・・今は 現実逃避も 許そうじゃないか。
家事・・・後回しでもいいさ できる範囲で
やらなきゃいけないこと・・・ぎりぎりになるまで知らぬ顔してよう。 
私の心が 今はどうにもならん!!
・・・この不届きものがっ!!これで許されてるんだから だんなに 感謝しなきゃいけないな。

こんないい加減屋だから 子育て不向きな私も 何とか やっていけてるんだと思います。
子育て真っ最中の 専業主婦って 私には おそらく本当は最も苦手な職業です。 

私は 結婚から 子ども産むまで8年あったので 結構あちこち行ってました。
週末は だんなと 或いは 一人で山や岩をめぐり
大きい休みには 海外へ(目的は山歩き)ぶっとんでました。

教員という仕事も大好きでしたが やはり抱えている何かは体に残っている。
抱えた仕事も 背負ったストレスも その時だけは すっかり忘れて
山に登るなら ひたすら頂上を目指し 汗を流して
海外にいくなら 全く異質の毎日に 胸躍らせて
何より そこにある いつも変わらぬ自然の 大きなパワーに包まれて
知らぬ間に 蓄積された ストレスの垢を 洗い流していたのだと思います。

今は さすがに そんなわけにもいかない。

そういえば 8年間 ずっと その方法でストレス発散してたんだっけ・・。
もう一つのストレス発散だった ピアノに没頭する時間もないし・・・な。

よく考えれば 子育てが始まって 発散の仕方 下手になっちゃったんですね。
よくないなあ。

だからかな。
普段は 気づきもしないですが
こうやって ちょっと心が疲れているときには 
小さな風の音や 朝のき~んとした空気に
アルプスの風景が ふわっと浮かんだり
のんびりとした 旅の気持ちが 一瞬舞い降りたりして 心揺れるときがあります。

思わず旅の本を手にするなんて 体が「つらいつらい」サインだしてるんだろうなあ。
これって さんぽみたいだしっ!!

でも、こんなに 自分の時間がなくて 思い切りストレス発散ができないのも
きっと 今だけだよね。
これも 期間限定っすね・・・・。
がんばれ 私。

本でも いいか。

また 山にでも 旅にでも いつか行ける日がくるさ。

自由に 好きなだけ ピアノをひくことができる日もあるさ。

でも 今は ちょっとそれはパスするだけのこと。

どうしても リラックスが必要なら
刷り込んである 雄大な景色を 思い出を 自由に広げればいい。 

キリマンジャロのてっぺんの氷山 シェルパ歌う キリマンジャロを讃える歌
つんとさす冷たいボリビアの空気 広がるジャガイモ畑からきこえるアルパカの歩く音
マッターホルンをのぞむ登山鉄道 透き通った空に浮かぶ白いアルプスの山々
響き渡るスィク教の人たちの音楽 青いけしの花が咲く インドの山

ああ・・・!! みんな 今も変わってないですか

まだ そこに 悠然として 私たちを待っていてくれますか

どうか ちょっとだけ 私に力をください

想像しかできないけれど・・・・。
想像の中で 大自然の深呼吸をいっぱいいっぱいして


明日 さんぽにまた いつもの笑顔を向けられるように
いつもの生活を がんばんなくちゃね。      
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テーマ:登山・ハイキング - ジャンル:旅行

いつも通り

「いつも通りを 徹してあげてください。」

さんぽの主治医にいわれた言葉です。

「保育園など環境によって さんぽの不安状態が続いている時 
家では、どう対応してあげればいいのですか?」

言葉は、その答えでした。 

いつも通り・・・。

う~ん いつも通り・・・か。

私には これが 結構 難しい難題で・・・って どうして?っていう人もいるんだろうな。

私、変化の好きなタイプの人間なので。

家で 同じことをし続けることに 耐えられない。
同じことをしているのを見ているのも どちらかと言えば苦手
同じことに付き合うのも ものすごく忍耐が要ります。
  
こんな私なので さんぽにとって つらい子育てを押し付けてしまったという自覚があります。
以前、記事にも書きましたが
さんぽが 幼い頃 あれほどまでに視覚遊びをしていたのも
どこかで さんぽの障害を知る前の 私の 日常に変化の多い育て方で
さんぽの自閉性を 強化してしまったのではないかという 自責の念を持っています。

さんぽの特性について わかっている今ですら
保育園がつらかったなら どこか好きなところに連れて行って 忘れさせてあげたいとか
親子の密接した時間をたっぷりつくって 癒してあげたいとか
およそ「いつも通り」とは反対のことを ついつい考えちゃう・・・。

ん~~~~違う違う さんぽが必要なのは それじゃないんだ!!

何度もその度に 自分に言い聞かせないと 
すぐ 間違った ひとりよがりなことを 押し付けてしまうのです。

「いつも通り」
さんぽに対する対応の 私の 大きな課題です。

少し前 ととさんのブログ(そらをゆくちびのさかなの旅日記)を読んで 
「いつも通り」が持つ安心感って こういうことか・・・とはっとしたことがあります。
素敵な女性の ととさんは おそらにいるお魚であるのを 日々に感じている方で
さんぽの感覚に近い何かを ブログでは 正直な言葉で 綴ってくれています。
そのととさんは「いつも通り」によって 自分の気持ちが癒されていくことを 記事にしていました。
記事→ゆいちゃんの存在



それには 仕事場で混乱を感じたときに  
ゆいちゃんという子どもとの「いつも通り」のやりとりが ととさんをほっとさせたこと 
いつもと同じであることで ととさんの気持ちが落ち着いていくことが わかりやすく書かれています。

いつもと同じなのは なんでもない日常の 一つ一つの出来事なんです。
ゆいちゃんと交わす 同じ言葉の掛け合い
ゆいちゃんが昨日と同じ本を持ってきて ととさんが同じページを読んであげること
自分がどうふるまえばいいか わかっていて 見通しのたつ日常の一こま一こま 
そんなゆいちゃんの存在が ととさんの心にとって 大きい。

それを読んで 改めて 思ったのです。

そうなんだ。
なんでもない ごくごく日常のいつも通りが 何よりもさんぽの癒しになる。
その繰り返しが さんぽの とげとげになった心を 自然に なめらかにしていくんだな。

「家では いつも通りを徹しなさい」

医師の言ってたことは このことなんだよなあって。 


運動会で いっぱいいっぱいになった 今のさんぽが求めているもの

いつも通りのおやつがあって
いつも通りのお母さんの表情があって
いつも通りのビデオを見て いつも通りのおもちゃで遊ぶ時間。
  
その時間を奪ってしまわないように
家が ストレスをといて 心を癒していける 場所になるように

私は 
さんぽの「いつも通り」を
大切にしてあげなきゃいけないんだよね


あせらず 
いつもと同じ繰り返しを 待ちながら 
日常にある たくさんの「いつも通り」に さんぽを任せて・・・・。
   

テーマ:発達障害(自閉症、アスペルガー、LD、ADHD、発達遅滞) - ジャンル:育児

過緊張のとけた後・・・

とても忙しい一週間でした。

まずは 何と言っても運動会。

雨による 延期に続く延期 
しかも当日 登園直前まで雨で 先生たちがばたばた。
ことがスムーズに進まないという さんぽにとっては かなり悪条件・・・。

さんぽは 朝から がちがち。
緊張で 何度も同じ質問をしてきます。

「カメはやらないんだよね。」

演技の中で カメのように 地面に腹ばいになるのがあって 
運動場の具合によってはやらないという 説明が・・・不安の引き金になってたようです。

それがおわると「運動会 まだ始まってないよね?」

それが終わると「かけっこやだな。オレかけっこが一番やだな。やりたくないな。」
それが終わると「競技がやだな。ボール落とすからやりたくないな。」

こちらがきくのも嫌になるほど 一通り 後ろ向きなことを全部言って 一泣きし

でも それでも 自分で せかせかと準備をして 出発する。


朝から 固まった顔つきは 終始 続きます。 
声をかけても笑顔一つ見せる余裕なく 
演技中 こちらを振り向くこともなく・・・。


でも・・・
でも がんばっちゃうんですよね。
すごく すっごく がんばっちゃう さんぽ。

あまりの 過緊張で 自閉スイッチさえも   
きっと 見つけることができない・・・そんな状態なんだろうなと思います。


得意な お遊戯は リズムにきっちり合わせて 元気いっぱいふうに踊る。
(やはり「かめ」はなかった)。
苦手な かけっこも スタートの合図前に 走り出すほどの気合で なんと2位
(そりゃもう あれはあり?ってくらいのスタートでしたが)
組み立て体操は、左右の子に さしずまでして 確実にポーズ。 
最後の閉会式まで 背筋をしゃんとのばして しっかり深々と礼・・・。


完璧・・・でした。


楽しんでいるようには見えなかったけれど・・・・ね。
気の毒なほど 一生懸命に
でも がんばらなくてはいけない と決めて 
自分のこうあるべきと思う 最大限のことを しようとする さんぽ。

ここまでできるんだね。 
ここまで できるようになったんだね さんぽ。


あれだけブルーだった朝の状態で 
これだけ完璧な姿を見せるのが この上なく さんぽらしいと思う。

かっこいいぞ さんぽ。
すべてが終わって やっと笑顔になったさんぽの頭を 何度も何度も なぜた。
ごほうびは トミカ一台
でも さんぽにとって 本当のごほうびは その後の いつもの通りの日常なんだよね。
 

さんぽの場合 問題は後からやってくる。 
終わった後の 過剰な刺激と たまったストレスの 処理

さて・・・・過緊張がとけた後・・・・???どうなったか・・・???

そりゃあもう・・・恐ろしいことに
5日たった今も まだ引きずってます
今日は ついに熱

やっぱり ちょっと がんばりすぎちゃったみたいです。

この4日間 小さなことに イライラ ぐずぐず 
延々と 目の前で おもちゃを動かす 視覚遊びまで やりだしちゃいました。 
食欲もなく 気力も0で ゴロゴロとしながら 感覚遊び
じゃまする ひだまりには 怒り 汚い言葉でののしる
見ている私も 思わず ため息です・・・。

反動の大きさが 運動会のがんばり度がどれだけのものだったか 改めて教えてくれました。
今は 疲れきって スイッチを入れっぱなしにしてるさんぽを
穏やかに 見守ってあげること
いつもと同じ状態を 家でつくってあげること
それが 私の役目だよな・・・。わかっているんだけれど。

あれだけのがんばった姿見せてもらっておいて それでもその反動の姿に
つい イラっとしたり がっかりしたりする 自分は 
まだまだ 修行が足りません。



実は 引きずっている原因は まだあります。全部病院がらみです。
運動会の数日前 中耳炎をおこしたのも 原因の一つ 
何たって 世にも恐ろしい耳鼻科に 毎日通っていましたから。

そして 2ヶ月前の予約で やっとこぎつけた アレルギー科の受診も。
ついに アトピーが 喘息に移行してしまって・・・。
アトピー自体は 園に入るまでは わずかに かさかさするくらいだったのに
この1年半のストレスで みるみるうちに悪化
いわゆる アレルギーマーチ といわれる街道にのってしまったようです。
その日から 喘息治療が始まってしまいました。
寝る前の 大量の薬・・・。大人だって ストレスですもんね。


そんなこんなで いろいろ重なってしまって
ちょっとばかし さんぽにはストレス過多になってしまいました。

最近のさんぽは 過多になると 体で「つらいつらい」サイン出してきます。
だから 今日 発熱も おそらく。。。。

そうだな・・・。

病院の通院は、少し先延ばしして 一度 一息つかしてあげよう

さんぽに
「いつも通り」を 取り戻してあげよう

新しい刺激をシャットアウトして さなぎの中で ほっとする時間が
今 必要なんだよね。

        

テーマ:行事・イベント - ジャンル:育児

優しい呪文

私は、今思うと 相当 運動音痴でした。
学習面・音楽や美術などの技術面との差を考えると 結構著しい差があると思います。

じゃあ なんで 今思うと・・・・?
そうですよね。そこまでひどい運動音痴なら すごい劣等感を持っていてもおかしくなかった。
でも 苦手だ 体育は嫌いだ・・・とは思っていましたが、
それが自己評価をさげることにつながらなかったんです。


私は母に 幼い頃から
 「ヒトは 得意なものと苦手なものがあるようにつくられているんだよ。
だから だれでも 苦手なものもある。
何でも得意で、なんでもできたら がんばらなくなっちゃうでしょ。
だからみんな完璧にならないよう バランス悪くつくられているんだよ。
あなたはピアノが得意で 運動が苦手 
そうやって生まれてきたんだから それでいいんだよ。」
とよく言われていました。

私は 恥ずかしながら どこかでずっと それを信じていて
誰でも 苦手なことがあるんだ と思い込んでいました。
私は 運動面でバランスが悪いだけ。
みんなも バランス悪いところがあるんだ。勉強だったり音楽だったり性格だったり・・。
結構 都合よく考えちゃってたものです。 

私は 運動が苦手 でもそれは仕方ない 
ひとよりいっぱいがんばって やっと同じくらいになる
がんばってもできないこともある
でも そういうバランスでつくられたんだから それでいい。  

そういう呪文にも似た気持ちが 結構 自分を守っていたように思います。
だから、そのことで自己評価を下げなかった。
 

でも 教員になって 担任を持った時
バランスよく 何でもこなす そして生活技能や人間性までOKという
いわゆるオールAタイプの子って 
それなりにたくさんいることを知り いい大人ながら 驚きました。

どうやら神様は あえて全員 バランス悪くつくっているわけではく 
ものすごくバランスよく つくることもできるようです。
当たり前ですよね・・・。
私は 知らずに 生きてきたのです。
運動会でいつもどべだった私を 母は 優しくだましてくれたんでしょうね。

でも、私は その呪文のおかげで 自己評価をさげなかっただけではなく  
あれだけ運動できなくても 運動自体は好きでした。
だから 運動技能を評価されることがなくなった 学校教育の卒業後に
登山や マラソンを続けたり バレーチームなんかにも 参加してました。
運動を それなりに楽しみ それなりに極め、今も積極的に活動していると思います。
そんな私 今だけを知る人物は
多分 子どもの頃 運動音痴をきわめていたなんて 誰も信じないでしょうね。
ヒトと比べた 運動技能のよしあしは 私の人生で何も意味のないものです。





昨日 さんぽが 靴下をはくのに苦戦しながら こんな言葉を言いました。

「オレってどうしてこうなの?」

「なにが?こうってどういうこと?」

「なんで みんなできるのに オレは靴下がうまくはけなかったり ボタンをつけるのにもたもたするかってこと!!(泣きそう)」


それって・・・。もしかすると・・・。
さんぽは もう気づきはじめているのかもしれない・・・。少しずつ みんなとの違いを 
自分は がんばってもうまくいかないことがあるってこと。
何か 自分ではどうしようもないことが あるってこと。


すぐ「母の言葉」を思い出しました。
そして 幼い自分が 母に教えてもらった
「ヒトは 得意なことと苦手なことがあるようにつくられているんだよ・・・・。」から始まる呪文を
さんぽに話しました。

さんぽは ずっと 真剣な顔つき。
「さんぽの苦手なのは 人差し指と親指の力のいれかた なんだよ」というところで
自分の親指と人差し指を 交互に見ながら・・・。 

「だからね。苦手だから 靴下とかボタンとか 
ちょっとみんなよりがんばんないと できないこともある。
がんばっても それでもうまくいかないこともある。
でも 虫の名前を覚えるとか 踊りが上手とか 得意なこともたくさんあるでしょ。
さんぽは そうやって生まれてきたんだから それでいいんだよ。」

さんぽは 「ふ~ん わかった。」といいながら 指から目を離しました。
納得できたかはわからないけれど 気持ちがすっとした感じはあって
すぐ 切りかえて おもちゃで 遊びだしました。



「なんで オレはこうなの?」

その言葉は 今は何気なく発したにすぎない。

でも きっと さんぽはこれから 何度もその言葉を自分に問いかける。
学校教育の場で 評価されるようになったら・・・。
人と比べることが 生活の中に入り込んできたら・・・。

でも さんぽ お母さんの呪文を 忘れないで。

ちょっとがんばんないと いけないこともある
がんばっても それでも 追いつけないこともある
けれど あなたが とことんあなたらしく輝けることもある
それで いいの。それがあなただから それでいいの。 


私の母から 譲り受けた 素晴らしい呪文です。 
   

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大学病院の帰り道で

今日は、さんぽの診察の日でした。

さんぽは、今の女性医師に診てもらう前に、町の臨床心理士さんにすすめられて
大学病院で 脳波検査をしたことがあります。
(女性医師さんは、さんぽタイプは脳波検査なんて やっても得るものがないといってました)
そのまま 定期的にその病院に通って 早4年ほどです。

通っても、特に何の助言も情報もありません。
そういう面では、私にとって、あまり通う意味は感じられないのですが・・・・。

何と言っても その病院は、駐車場から 大好きなJRの駅が間近に見えて
診療室には、家にはない ミニカーがある
先生は さんぽ君すごいね といつもほめてくれる
さんぽにとって、結構好きな場所になったので 何となく通い続けました。

初めてここに足を運んだのは 脳波検査 1歳半
まだ 新しいこと何もかもが怖くてパニックになるさんぽに 説明し ご褒美アイテムをそろえ
夫婦で覚悟を決めて 上った階段。
緊張でしがみつくさんぽの頭に たくさんの管がとりつけられていく
研究室のような小さな狭い部屋 
私たちの心配もよそに あっさりと深い眠りに入ったさんぽに 思わず力が抜けて笑った。
小さいながら 私たちの気持ちをわかったかのように
パニックをおこすことなく 順調に検査をうけるさんぽは 愛おしかった。
  
2回目のときは 名前をよばれたとたん大泣き 
われんばかりの声で ただ泣き続けるさんぽを 穏やかに見守っていた先生は
そっと さんぽの前で タンクローリーと新幹線をかきだした。
思わず 涙も残したまま 見入るさんぽ。
この瞬間、先生は さんぽの気持ちをつかんだのかなと思った。
それからは いつもその絵を持って その病院へ。
さんぽは「絵の上手な先生の病院ならいってもいい」というようになった。

診察が終わった後は ご褒美アイテムのアイスクリーム
駐車場で JRが行き来するのを 飽きるほど見ながら 夏も冬も アイスクリームを食べたね。

そのうち 一区間の切符を買って 駅からのったり降りたりするのが ご褒美に。
乗った電車が見えなくなるまで バイバイをするさんぽに
どれだけ たくさんの車掌さんが ほほえんでくれただろう。
楽しいけれど すごい刺激で 帰り道の車の中は いつも寝息が聞こえてきたっけ。 

さんぽが大きくなってきたら 今度はJRにのったら ちょっと遠出するように。
地下鉄に乗り換え デパートの屋上で のりものざんまいのコースと
トミカショップから 新幹線のジオラマのあるお店をめぐるコース
楽しいことも多いけれど その分 
活動のきりかえに苦労して 見知らぬ友達とのやりとりに間に入って 人ごみの刺激になだめて
穏やかに過ごせるわけなんてなかった。
少々のトラブルと さんぽの小パニックは 覚悟の上。
最後は、だいたいJRの中で寝ちゃって 車まで抱っこしてたどりつくのが大変だった。

自然な疲れに誘われ くたくたで寝ているさんぽの顔をみながら
やっとたどりついて ほっとする 大学病院の駐車場

そこにそびえる 大きな木々に
幼い頃のさんぽと 私との甘くうて密接した時代を 見守ってもらっていたような 
そんな ふるさとのような 想いさえあるのです。

診察も15回目
半年に一回になったこの場所に さんぽですら 行く道の風景も覚え、
懐かしい場所にでもいくような気持ちのようです。
  

でも今日、先生から一言

「ここを退職することになりました。」と告げられました。



先生が退職するなら もうここへくることはないか・・・。



帰り道 その事実を 少しずつ飲み込みながら
突如訪れた優しい場所のお別れに 胸がきゅう~んとなりました。

初めてきたときの 足の震えた階段
帰りにいつもよった アイスクリームの売店
そして 大好きだった JR駅の見える駐車場・・・ 

どこを歩いていても 固く手をつないだ 幼いさんぽが ちらちらと 見えるようで
過去の時間の流れが 私の心を 何度も何度も なぜてきました。 

最後のアイスクリームを 食べるさんぽに
「今日で ここ 最後なんだ。先生がいなくなるから。」と話しました。
さんぽは「そうなのお~。ここ 楽しかったのにね。また ずっときたいのに。」
なんて言いました。

その後、いつものように でも この駅から始まる最後の旅を さんぽに選ばせて 
JRのお決まりコースを とことん楽しみました。

そこには 活動をやめさせるのに 苦労することもなく
お店で お友達とトラブルをおこすこともなく
帰り JRで眠ってしまうこともなく 
4年分 心も体も 成長したさんぽが いました。

旅の間中 さんぽの 障害の疑いを告げられてからの ここでの4年間の軌跡が
私の中で くるくると廻りました。

そこには 幼いさんぽのありのままの姿に
苦しかったことだって 途方にくれたことだって あるはずなんだけれど

なぜか 
思い出すのは
さんぽがはしゃぐ姿 喜ぶ姿ばかり・・・。
   
この4年間 幸せだったな・・・と。

そう思いました。

帰りの車についてから
「寝てもいい?」ときいて ひだまりと寄り添って寝るさんぽ
流れていく 見慣れた風景にも 寂しさを感じる私

さんぽ
大きくなったね・・・・。 

        

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ああおもしろい 虫の声♪

こうやって、真夜中にひっそりPCに向かっていると

ちりちりちり・・・・ぎぃぎぃ・・・・ころころころころ

聞こえてくる 秋の虫たちの歌声
すっごく癒されてます。

さんぽが がんばって捕まえてきたコオロギたち
夜がふけると 羽を震わせ ささやかに 歌い続けるんです。
よくきいていると 日によって 時間によって 歌い方もちょっとずつ違う。
結構・・・楽しんでます、私 へへ。

音・・・
私は、自然の音に 心が震える瞬間が いくつもあります。

キャンプ場にいる時の、山から降りてくる風の音
穏やかな海の 波が砂を触る音
高くそびえた木の 木の葉がすれる音
一番早く おちてきた雨つぶが 屋根をたたいた音

英語脳を持つ人、或いは西洋の人、はたまた日本をのぞくアジアの人たちもが
こういう自然の音が 雑音にしか聞こえないと きいたことがあります。

信じられない もったいない・・・・!!。
こんなに素敵な音なのに・・・。

日本人は、虫の音や自然の音を、言語と同じ脳で きいていて
虫の音も 自然の音も 声としてうけとっているから 雑音としてとらえないそうです。
ただ、生まれつきのものではなく 後天的に日本語を学習したからそうなったというから
またまた脳のなせる 不思議な話ですよね。

私は どうやらバリバリの日本人のようです。


さんぽは 虫の声 どんなふうに聞こえているのかな?

実際、さんぽが鳴く虫を捕まえてきて、家で飼うといった時
虫の声はストレスにならないかな?聴覚的な刺激としては どうなのかな?
と少々 考えました。

でも
「シーっ!ないてる ないてる・・・うふふふ」と
忍び足で近づく姿や 
真夜中 あれだけ大合唱が始まっても、隣でスースーと寝息をたてる姿を見ると

さんぽの聴覚過敏という その部分とは 無関係のようで
そうやら さんぽも 日本語脳を持つ 生粋の日本人みたいです。

ちりちりちり・・・・ころころころ・・・・

虫の声をききながら 秋に酔う
あくせくとしていた気持ちがふとゆるんで しばらくの間 手を止め 瞑想にふける。

目に浮かんでくる 秋の風景に ストレスが溶けていく
黄金色の稲 大きな夕焼け 赤とんぼ・・・


よかった。
さんぽも こんなふうに自然の音を味わえるんだね。



そんなふうに思う中 だんなが一言
「虫 なんとかならないの。夜うるさくてさ。近所迷惑だよ、あれ。」


・・・・おいっ!あんたは 何人だい        

テーマ:音楽のある生活 - ジャンル:音楽

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