ひだまりの散歩道

広汎性発達障害のさんぽ(6歳)とひだまり(2歳)のママがつづる日記です。

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4歳11ヶ月通院記録・・・人の顔の見え方

通院記録2回目です。

今回の診察で、どうしても きいておきたいことの一つが
さんぽの「人の顔の見え方」について

さんぽが 私の いつもと違う顔の表情を見て 「誰?誰なの?」と言い出したこと
あのことが とても気にかかっていたので・・・。(記事はこちら→人の顔の見え方



先生は、その話をきいて、驚くこともなく 軽く頷き
「想像でしかないのですが」と前置きした上で
さんぽの 独特な「人の顔の見方」を解説してくれました。

さんぽの場合 おそらく 「見え方」に 2つの回路がある。

友達の顔と名前とが 比較的早く 一致して覚えられることから
さんぽは 多分 普段、安定している時は 私たちと同じような 
バランスのよい視点で 人の顔を見ることは できるのだろう。

ただ 別の回路のスイッチが入ると とたんに
よりパーツへ パーツへ 視点がしぼられていってしまう。
ひとそれぞれ 引き込まれるパーツは違うけれど
よくあるのが 口元 そして 目。
そして それ以外の顔自体が 加工された絵のように 変わってしまうようです。
さらに引き込まれたパーツの わずかな違いに 不安が増し 別人のような感覚をうける。

私たちが その見方を 置き換えるならば 
スイッチが入った後は 用意された顕微鏡だけで ものを見ているような感じだそうです。

別の回路のスイッチが入るきっかけは、
表情とは切り離した 「とりまくその場の環境」であることが多い。
それは 興奮している時、
不快なことがあった時、
不安が増幅している時、
フラッシュバックがあった時
或いは キーとなる言葉や声、匂いなどに気づいた時・・・。

だから その人のその表情に 恐怖や不安を抱いているのではなく
その場のその環境に 何か原因がある と探った方がよいそうです。

つまり 常に 表情の変化を怖がっているのではない。
よって 対応する側が いつも「表情を変えないように」と気遣う必要はない。

ただ、しかっている時や 対応がうまくいかない時は 
すでにスイッチが入っている可能性が高いので 
「いつもの表情」をすることで 不安を増幅させない効果はある。

逆に 気を配りたいのは「声のトーン、声の表情」 
これは スイッチを入れる鍵になっている人も多いからだそうです。

(ちなみに 私 顔や声の表情が よく言えば 人の倍 豊かで・・・。
まあ・・・そこが とりえだったので。声楽専門だし・・・・。
でも しかることや さんぽが不安定なときの対応には 医師が言うには 不向きなようで、
そこは「ポーカーフェイスのパパの出番」だと 言われました。)

さんぽの場合は その2つの回路が わりと はっきりとあるようで
そのために 小さい頃から 「人の顔の表情の違い」に敏感だったり テレビを怖がったり・・
そのわりに お友達の名前と顔が すぐ一致できたり しているようです。

でも 医師の話でいうと 回路の優先が パーツ回路に なっている人も わりにいて
人の口元だけ見て 大きくなった大人のアスペルガーの人
目の大きさで 人を判断していた子ども などの例も あげてもらいました。

口元だけを見ていた という人は、お母さんでも マスクをしていたり、
手で口を隠して笑ったりすると、とたんに実は誰だかわからなくなって、
大人になった今でも とても困っていると言っていたそうです。
(でも、ホクロの位置でお母さんだと判断していたらしい)
また、目の大きさで判断していた子どもは、目が大きくて怒りんぼの友達がいたので
同じぐらいの目の大きさの友達は 全て怒りんぼだと決めていた と言います。
どちらも パーツ回路が優先なので 「この顔は誰か」を覚えるのに時間がかかったそうです。

また、パーツ回路が 支障きたすほど限定パーツにいかないタイプ、
あったとしても さんぽのような不安や恐怖を感じないタイプもいるようです。

どちらにしろ スイッチはあって
スイッチがONかOFFか が 生活での支障の度合いを変えるのは確か。

その「スイッチ」
さんぽたちを理解するのに 重要なポイントで 
「聞こえ方」も同じように 考えればよいようです。
 
次の記事に 回します。   

テーマ:発達障害(自閉症、アスペルガー、LD、ADHD、発達遅滞) - ジャンル:育児

コメント

そうなんですよね~

こんにちは。

すっごくよくわかります!ぴったりな説明だなと感心しました。
いつも病院記事を読んで思っていたのですが、、すごくいい先生ですね~
とてもわかりやすく、納得できる説明で答えてくださっていますよね。

>スイッチがONかOFFか が 生活での支障の度合いを変えるのは確か。

これ!!ほんっとにそう思います。
私のブログではよく、「自閉スイッチ」って表現していましたが。
見え方・聞こえ方もですが、それによって誘発される行動自体にも、
スイッチがあると感じてました。

少し前までの歩は、ちょっとしたきっかけでONになりやすい状態でした。
いつでもONになってしまう状態と言ってもいいくらい…
だから、混乱の度合いも激しかった。

でも今はOFFの状態が長く続いています。
ONになるのは、こちらの働きかけたやり方が、
どうしても受け容れられないで、
パニックになってる時だけになりました。

その誘引の原因が、その時の対応や、
環境にあるというのは、本当によくわかります。
我が家は実際に、周りの対応や環境の変化で、
あっという間に、スイッチが入る頻度がガクッと下がったので。

いつも同じ状態ではないのが、逆に、
さんぽくんも歩も、わかりにくいところなんですよね。
病院の専門家の先生も、同じような感覚で、
受け止めていらっしゃるんだ知り、とっても納得しました~。

  • 2008/08/20(水) 12:08:15 |
  • URL |
  • 幸歩 #leF2ecbc
  • [ 編集]

幸歩さんへ
そうですか~。歩くんのクマ先生も やっぱり同じ言い方をされていたんですね。
私、クマ先生のファンでもありますが、さんぽの先生も 本当に素敵なんです。
説明のわかりやすさは ピカ1ではないかと・・・、それから発達障害児を理解したいという情熱も。
さんぽの邂逅の力に 感謝です。

歩君「OFFの状態」が続いているんですね。
すごいな、歩君。
環境がいかにスイッチの鍵を握るか、歩君が証明していますね。
さんぽは スイッチが入ると、人の顔を恐怖に感じるのだから 
本当は、スイッチ入れたくないはず。 
いつか自分でスイッチを入れないよう 経験をつみ
コントロールできるようになるまで
私たちが できるだけ OFFの環境を 整えてあげたい・・・
そう思います。

  • 2008/08/21(木) 00:16:56 |
  • URL |
  • skymama #PBOAC/RY
  • [ 編集]

声の表情

初めまして。たくさん読ませてもらいました。一つ一つ向き合っていらっしゃる姿に私はまだまだだと思いました。2歳になる息子ですが、彼もさんぽクンと同じ様に声のトーン(たしなめる声や痛い!という声)に敏感で(自分に向けられた声は平気ですが)言葉が遅いので物を投げたり叩いたりという行動に出てしまいます。悲しい声のあとすぐ笑顔を見せれば少し良かったり、痛いのあとにすぐ説明すれば注意がそれるのか大丈夫なようです。ただ、いつもいつもそうすることは出来ません。さんぽクンが小さい時はどのように対処されていましたか?ネットで検索しようにもあまり見当たらず、ここで質問してしまいました。ごめんなさい。

  • 2009/08/21(金) 23:20:44 |
  • URL |
  • もも #halAVcVc
  • [ 編集]

ももさんへ

はじめまして。
過去の記事も読んでいただいたんですね。数あるブログの中の偶然の出会い、そこに足跡残していただいて、ありがとうございます。
息子さんは、2歳なんですね。
私にも、2歳になる娘・ひだまりがいるので、何となくどんな様子かわかる気がします。
ただただかわいかった今までと、うってかわって難しい時期に入った感じですよね。
さんぽのことを振り返ると、やっぱり2歳ごろから、急に周りのことが見えてきて、一つ一つの刺激や変化に敏感になったり、不安や恐怖を感じたり、不快な人に対して攻撃的になったりする行動が顕著に表れるようになったように思います。
さんぽは、発達障害があったので、過敏も相当であったし、不安行動のコントロールが一層難しかったと思います。
ただ、その時期に息子さんのような行動があるのは、一般的な成長過程もかわりないと思います。
さんぽの対応で、その頃、気をつけていたのは、
「親にとって問題行動に見える、その行動の原因は何かを見極めること」。そして、「共感(怖かったんだね、嫌だったんだね)と説明」に徹し、行動自体を否定しないことでした。

息子さんは、声のトーンに敏感なんですね。
たった2歳なのに、自分の息子が何に敏感に反応しているかを、よく知っているももさんはすごいっ!!それだけでも、息子さんは随分救われているのではないでしょうか。
もし、声のトーンに反応して問題行動が出てしまうなら、やっぱり私もその声が、どこから、だれに向かってどうして発せられたのかをいちいち説明するかな・・・。
さんぽの主治医は、「経験が宝だ」とお話していたので、きっと、そういう経験の積み重ねが、社会性を促していくのではないかと思います。
だから、今まで、ももさんのしていることを続けていけばいいのではないかな・・・?

さんぽの2歳の頃の様子や対応は、過去の記事にもあります。
カテゴリーの「さんぽのおいたち(診断後)」をさかのぼると出てきます。参考までにどうぞ。

  • 2009/08/23(日) 00:22:14 |
  • URL |
  • skymama #PBOAC/RY
  • [ 編集]

ありがとうございます

母親の感といいますか、声やテレビの中の人が泣いたり転んだり、そんな些細な事であまりにも攻撃的な反応を示すので何かおかしい、と感じました。共感と説明に徹する、という事を教えて頂き、一つ道が見えた気がします。どうしても〔どうして叩くの?投げるの?〕と感情をぶつけてしまいがちだったのです。間違った方法を続けてしまうと修正が利かない障害でもあるので一つ一つこれでよかったのか、と考えてしまいます。スカイママさんと同じように、息子を知る事が必要ですね。先は長いです・・・これからも勉強のために、そして元気をもらうために拝見させてもらいます。

  • 2009/08/23(日) 19:31:44 |
  • URL |
  • もも #halAVcVc
  • [ 編集]

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