ひだまりの散歩道

広汎性発達障害のさんぽ(6歳)とひだまり(2歳)のママがつづる日記です。

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大学病院の帰り道で

今日は、さんぽの診察の日でした。

さんぽは、今の女性医師に診てもらう前に、町の臨床心理士さんにすすめられて
大学病院で 脳波検査をしたことがあります。
(女性医師さんは、さんぽタイプは脳波検査なんて やっても得るものがないといってました)
そのまま 定期的にその病院に通って 早4年ほどです。

通っても、特に何の助言も情報もありません。
そういう面では、私にとって、あまり通う意味は感じられないのですが・・・・。

何と言っても その病院は、駐車場から 大好きなJRの駅が間近に見えて
診療室には、家にはない ミニカーがある
先生は さんぽ君すごいね といつもほめてくれる
さんぽにとって、結構好きな場所になったので 何となく通い続けました。

初めてここに足を運んだのは 脳波検査 1歳半
まだ 新しいこと何もかもが怖くてパニックになるさんぽに 説明し ご褒美アイテムをそろえ
夫婦で覚悟を決めて 上った階段。
緊張でしがみつくさんぽの頭に たくさんの管がとりつけられていく
研究室のような小さな狭い部屋 
私たちの心配もよそに あっさりと深い眠りに入ったさんぽに 思わず力が抜けて笑った。
小さいながら 私たちの気持ちをわかったかのように
パニックをおこすことなく 順調に検査をうけるさんぽは 愛おしかった。
  
2回目のときは 名前をよばれたとたん大泣き 
われんばかりの声で ただ泣き続けるさんぽを 穏やかに見守っていた先生は
そっと さんぽの前で タンクローリーと新幹線をかきだした。
思わず 涙も残したまま 見入るさんぽ。
この瞬間、先生は さんぽの気持ちをつかんだのかなと思った。
それからは いつもその絵を持って その病院へ。
さんぽは「絵の上手な先生の病院ならいってもいい」というようになった。

診察が終わった後は ご褒美アイテムのアイスクリーム
駐車場で JRが行き来するのを 飽きるほど見ながら 夏も冬も アイスクリームを食べたね。

そのうち 一区間の切符を買って 駅からのったり降りたりするのが ご褒美に。
乗った電車が見えなくなるまで バイバイをするさんぽに
どれだけ たくさんの車掌さんが ほほえんでくれただろう。
楽しいけれど すごい刺激で 帰り道の車の中は いつも寝息が聞こえてきたっけ。 

さんぽが大きくなってきたら 今度はJRにのったら ちょっと遠出するように。
地下鉄に乗り換え デパートの屋上で のりものざんまいのコースと
トミカショップから 新幹線のジオラマのあるお店をめぐるコース
楽しいことも多いけれど その分 
活動のきりかえに苦労して 見知らぬ友達とのやりとりに間に入って 人ごみの刺激になだめて
穏やかに過ごせるわけなんてなかった。
少々のトラブルと さんぽの小パニックは 覚悟の上。
最後は、だいたいJRの中で寝ちゃって 車まで抱っこしてたどりつくのが大変だった。

自然な疲れに誘われ くたくたで寝ているさんぽの顔をみながら
やっとたどりついて ほっとする 大学病院の駐車場

そこにそびえる 大きな木々に
幼い頃のさんぽと 私との甘くうて密接した時代を 見守ってもらっていたような 
そんな ふるさとのような 想いさえあるのです。

診察も15回目
半年に一回になったこの場所に さんぽですら 行く道の風景も覚え、
懐かしい場所にでもいくような気持ちのようです。
  

でも今日、先生から一言

「ここを退職することになりました。」と告げられました。



先生が退職するなら もうここへくることはないか・・・。



帰り道 その事実を 少しずつ飲み込みながら
突如訪れた優しい場所のお別れに 胸がきゅう~んとなりました。

初めてきたときの 足の震えた階段
帰りにいつもよった アイスクリームの売店
そして 大好きだった JR駅の見える駐車場・・・ 

どこを歩いていても 固く手をつないだ 幼いさんぽが ちらちらと 見えるようで
過去の時間の流れが 私の心を 何度も何度も なぜてきました。 

最後のアイスクリームを 食べるさんぽに
「今日で ここ 最後なんだ。先生がいなくなるから。」と話しました。
さんぽは「そうなのお~。ここ 楽しかったのにね。また ずっときたいのに。」
なんて言いました。

その後、いつものように でも この駅から始まる最後の旅を さんぽに選ばせて 
JRのお決まりコースを とことん楽しみました。

そこには 活動をやめさせるのに 苦労することもなく
お店で お友達とトラブルをおこすこともなく
帰り JRで眠ってしまうこともなく 
4年分 心も体も 成長したさんぽが いました。

旅の間中 さんぽの 障害の疑いを告げられてからの ここでの4年間の軌跡が
私の中で くるくると廻りました。

そこには 幼いさんぽのありのままの姿に
苦しかったことだって 途方にくれたことだって あるはずなんだけれど

なぜか 
思い出すのは
さんぽがはしゃぐ姿 喜ぶ姿ばかり・・・。
   
この4年間 幸せだったな・・・と。

そう思いました。

帰りの車についてから
「寝てもいい?」ときいて ひだまりと寄り添って寝るさんぽ
流れていく 見慣れた風景にも 寂しさを感じる私

さんぽ
大きくなったね・・・・。 

        

テーマ:発達障害(自閉症、アスペルガー、LD、ADHD、発達遅滞) - ジャンル:育児

コメント

新しい場所へ

通いなれた道、懐かしさすら覚える風景。
そんなたくさんのモノの中で、さんぽ君は「成長」したのですね。
その風景に別れを告げるとき、切なさを共に、成長を誇らしくも思う、skymamaさん。
 
きっとskymamaさんも成長され、また自身を振り返る「先生の退職」だったのではないでしょか? けれど。
また、新しい場所への一歩です。
多かれ少なかれ、医療とは切っても切れない子どもを抱える私達は、これから何度も「出会いと別れ」を繰り返しつつ、成長されるのだと思います。
 
単なる思い出ではなく、さんぽ君の「心の記憶」に残る場所と先生と出会えて良かったですね。

  • 2008/10/10(金) 12:10:59 |
  • URL |
  • ママ #R8yFns7A
  • [ 編集]

ママさんへ
優しいコメントありがとうございます。
そうですね・・・先生の退職・・・。
心の準備ができていれば、穏やかにのみこめたと思うのですが、
突然だったので、4年分の過去に一気に すいこまれていくような感じでした。
ここの場所に 今まで 振り返って思い出を味わうっていう機会がなかったから・・・。
それほど私に 余裕がなかった。
ここはいつも、さんぽが何をクリアして 何が課題かを考える場所であり、
病院でのストレスを その後の日程でどう解放してあげるかを練る日であり・・・。
思えば 4年間のさんぽとの日々を 凝縮したような日だったのかもしれません。
だからこそ 今日を境に これから繰り返すことのない過去になることに 
たくさんの思い出と寂しさが 押し寄せてきたんだと思います。

これからも 繰り返す出会いと別れ・・・
本当ですね。その一つ一つを大切にできる自分でありたい。

ママさんも いよいよ 大きな別れと出会いが待ってますね。
新しい場所での理解のある環境・・・私までもがうれしくなりました。
息子さんの新たな出会いが 素晴らしいものでありますように・・・そう願っています。  

  • 2008/10/12(日) 22:47:02 |
  • URL |
  • skymama #PBOAC/RY
  • [ 編集]

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