ひだまりの散歩道

広汎性発達障害のさんぽ(6歳)とひだまり(2歳)のママがつづる日記です。

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優しい呪文

私は、今思うと 相当 運動音痴でした。
学習面・音楽や美術などの技術面との差を考えると 結構著しい差があると思います。

じゃあ なんで 今思うと・・・・?
そうですよね。そこまでひどい運動音痴なら すごい劣等感を持っていてもおかしくなかった。
でも 苦手だ 体育は嫌いだ・・・とは思っていましたが、
それが自己評価をさげることにつながらなかったんです。


私は母に 幼い頃から
 「ヒトは 得意なものと苦手なものがあるようにつくられているんだよ。
だから だれでも 苦手なものもある。
何でも得意で、なんでもできたら がんばらなくなっちゃうでしょ。
だからみんな完璧にならないよう バランス悪くつくられているんだよ。
あなたはピアノが得意で 運動が苦手 
そうやって生まれてきたんだから それでいいんだよ。」
とよく言われていました。

私は 恥ずかしながら どこかでずっと それを信じていて
誰でも 苦手なことがあるんだ と思い込んでいました。
私は 運動面でバランスが悪いだけ。
みんなも バランス悪いところがあるんだ。勉強だったり音楽だったり性格だったり・・。
結構 都合よく考えちゃってたものです。 

私は 運動が苦手 でもそれは仕方ない 
ひとよりいっぱいがんばって やっと同じくらいになる
がんばってもできないこともある
でも そういうバランスでつくられたんだから それでいい。  

そういう呪文にも似た気持ちが 結構 自分を守っていたように思います。
だから、そのことで自己評価を下げなかった。
 

でも 教員になって 担任を持った時
バランスよく 何でもこなす そして生活技能や人間性までOKという
いわゆるオールAタイプの子って 
それなりにたくさんいることを知り いい大人ながら 驚きました。

どうやら神様は あえて全員 バランス悪くつくっているわけではく 
ものすごくバランスよく つくることもできるようです。
当たり前ですよね・・・。
私は 知らずに 生きてきたのです。
運動会でいつもどべだった私を 母は 優しくだましてくれたんでしょうね。

でも、私は その呪文のおかげで 自己評価をさげなかっただけではなく  
あれだけ運動できなくても 運動自体は好きでした。
だから 運動技能を評価されることがなくなった 学校教育の卒業後に
登山や マラソンを続けたり バレーチームなんかにも 参加してました。
運動を それなりに楽しみ それなりに極め、今も積極的に活動していると思います。
そんな私 今だけを知る人物は
多分 子どもの頃 運動音痴をきわめていたなんて 誰も信じないでしょうね。
ヒトと比べた 運動技能のよしあしは 私の人生で何も意味のないものです。





昨日 さんぽが 靴下をはくのに苦戦しながら こんな言葉を言いました。

「オレってどうしてこうなの?」

「なにが?こうってどういうこと?」

「なんで みんなできるのに オレは靴下がうまくはけなかったり ボタンをつけるのにもたもたするかってこと!!(泣きそう)」


それって・・・。もしかすると・・・。
さんぽは もう気づきはじめているのかもしれない・・・。少しずつ みんなとの違いを 
自分は がんばってもうまくいかないことがあるってこと。
何か 自分ではどうしようもないことが あるってこと。


すぐ「母の言葉」を思い出しました。
そして 幼い自分が 母に教えてもらった
「ヒトは 得意なことと苦手なことがあるようにつくられているんだよ・・・・。」から始まる呪文を
さんぽに話しました。

さんぽは ずっと 真剣な顔つき。
「さんぽの苦手なのは 人差し指と親指の力のいれかた なんだよ」というところで
自分の親指と人差し指を 交互に見ながら・・・。 

「だからね。苦手だから 靴下とかボタンとか 
ちょっとみんなよりがんばんないと できないこともある。
がんばっても それでもうまくいかないこともある。
でも 虫の名前を覚えるとか 踊りが上手とか 得意なこともたくさんあるでしょ。
さんぽは そうやって生まれてきたんだから それでいいんだよ。」

さんぽは 「ふ~ん わかった。」といいながら 指から目を離しました。
納得できたかはわからないけれど 気持ちがすっとした感じはあって
すぐ 切りかえて おもちゃで 遊びだしました。



「なんで オレはこうなの?」

その言葉は 今は何気なく発したにすぎない。

でも きっと さんぽはこれから 何度もその言葉を自分に問いかける。
学校教育の場で 評価されるようになったら・・・。
人と比べることが 生活の中に入り込んできたら・・・。

でも さんぽ お母さんの呪文を 忘れないで。

ちょっとがんばんないと いけないこともある
がんばっても それでも 追いつけないこともある
けれど あなたが とことんあなたらしく輝けることもある
それで いいの。それがあなただから それでいいの。 


私の母から 譲り受けた 素晴らしい呪文です。 
   

テーマ:発達障害(自閉症、アスペルガー、LD、ADHD、発達遅滞) - ジャンル:育児

コメント

呪文、とってもいいことばですね。
skymamaさんが、さんぽくんに言った言葉も。
あたしの母は、あたしを否定する言葉は言わないけど、あたしの得意な事を言ってくれることも、なかったなって。
あたしも、、、指先を使うことや、複雑な作業は苦手だったのですが、「できなーい」って言うたびに(半分かんしゃくも起こして言うからかもだけど、、、)「あんたは、不器用だねえ、、何でわかんないの??簡単じゃない」って言われて、自己嫌悪になったりしていました、、、。

もっと、あたしを認める言葉を言ってくれたらなあって、、、、。

skymamaさん、素敵なお母さんです♪

あたしも仕事上、いろんな子に接します。
どの子もみんな、自分はいいところがあるんだっておもえるような、声のかけ方、したいなって思います。

  • 2008/10/13(月) 01:25:42 |
  • URL |
  • とと #-
  • [ 編集]

素敵な呪文ですね。
私の子たちにも
何かで躓いたり、落ち込んだりした
ときに、素敵な呪文をかけてあげたいです。
自分らしく、困難から逃げずに
乗り越えていける子に育てていきたいなあと
思いました。

  • 2008/10/13(月) 16:47:44 |
  • URL |
  • アンティーク #-
  • [ 編集]

ととさんへ
ついに リンクしちゃいましたv-437
これからもよろしくお願いします。
呪文・・・いいでしょ!
私は、結構あの呪文に助けられてきたなあっと今さらながら 感心するのです。
自己肯定感って すごい乗り越える力をもっていますよね。
自己評価をさげてしまうできごとや事実は、探せばいくらでもでてきてしまうけれど、
その時に、そういう自分でもいい、そういう自分でも好きという気持ち。
それは、ありのままの自分を認めてもらっている存在があるからこそ、
心に築かれるのだと思います。

さんぽにも、そういう気持ちを築いてあげたい。
私は、なかなか我が母にはなれそうもなくて、まだまだ追いつかないんだけど。。。

ととさんも 記事を読んでいると 何となく、
お母さんにありのままを認めてもらって 今があるんじゃないかな・・・?
な~んてうっすら思います。勝手な予想に過ぎないですけど。
もしかしたら、お母さんに教えてもらった呪文 持っているかもしれませんよ。

  • 2008/10/14(火) 10:51:29 |
  • URL |
  • skymama #PBOAC/RY
  • [ 編集]

アンティークさんへ
わあ!再びの訪れ ありがとうございます。
母からの呪文・・・実は、私はほかにもいくつか持っています。
子育て以外になると、いろいろ問題もある母ですが、
子育てに関しては、今思うと、100%すごいと思うことがたくさん。
母のような新たな自分になれる呪文を かけれたらいいのですが、
私は、感情的になって、逆に 悪者に変えてしまいそうなくらいの呪文(罵声)になっちゃったりして
・・・なかなかうまくいかない現実です。
呪文や魔法をかけるのが上手なお母さんになりたいです。

ところで娘さんの「もう一度結婚して!」かわいいですね~。
あたたかいムードに包まれたアンティークさんの家族の姿が見えるようでした! 

  • 2008/10/14(火) 11:07:29 |
  • URL |
  • skymama #PBOAC/RY
  • [ 編集]

はじめまして!

以前より拝見させてもらっています。
skymamaさんの文章、いつも小説を読んでいるような気分になります。
すごくあったかくて気持ちが落ち着きます。
以前、さんぽくんを受容するおばあちゃんの記事を読んですごく感動し、自分もそうなりたいな~と思っていました。
今回の優しい呪文も、さんぽくんのおばあちゃんから伝わったエピソードなんですね。
素敵です。
そんなおばあちゃんに育てられたskymamaさんも
とても素敵なお母さんだと思います。
私も自閉っ子の娘と共に、成長したいです。
これからも応援していますね。
また素敵なお話待っています。

  • 2008/10/14(火) 21:29:40 |
  • URL |
  • asumi #-
  • [ 編集]

asumiさんへ
はじめまして。コメントありがとうございます。
記事、読んでいただいているんですね。
asumiさんと初めてお話しするにもかかわらず、
すでに何か共感し合っているってとっても素敵ですね。
新たな出会いがうれしいです。 

私の母・・・そうなんです。以前の記事にもでてきました。
発達障害に対する子育ての方法を勉強すればするほど、私は母の子育てに感心します。
発達障害については無知の母が、ごく当たり前にやってのけている子育てが 
全ての基本なんだなとつくづく思うのです。
そこにこどもの発達障害の有無は関係ないんですね。
どんな子でも基本は「ありのままを愛して待つ」。
私はつくづく幸せでした。

でも私自身は、実は本当は子育てには合わないタイプで
・・・どんなに勉強しても根本的なところで母には追いつかないと思います。
だからこそ、さんぽが私のもとにきてくれた気がするのですが・・・。

娘さんも さんぽと同じ・・・なんですね。
お母さんになった私たちの背中を、さんぽや娘さんは、
すごく優しく強く押し続けてくれる気がしませんか・・・?
もっともっと成長したい。さんぽたちに負けないくらい。
一緒にがんばっていきましょう!

  • 2008/10/15(水) 23:04:29 |
  • URL |
  • skymama #PBOAC/RY
  • [ 編集]

skymamaさん
こんにちは
さんぽ君の「なんでオレこうなの?」って発した言葉に込められた気持ちが分かる気がします。
自分もそうでしたから。
「どうして他の人が簡単に出来る事が自分には簡単に出来ないんだろう」と言うもどかしさを、きっとさんぽ君も感じているんだろうなー、と思います。

skymamaさんのお母様の呪文がさんぽ君に効きますように。
今は分からなくても、いつか呪文の効き目が現れますように。
少なくともこの呪文、今の私にとても効果がありました。
skymamaさんとお母様、素敵な呪文をありがとうございます。


  • 2008/10/18(土) 18:14:28 |
  • URL |
  • ホタルブクロ #-
  • [ 編集]

ホタルブクロさんへ
優しいコメント ありがとうございます。
多分5歳のさんぽの「オレってどうしてこうなの。」はきっと軽い言葉・・・でも、ホタルブクロさんのいうように さんぽの心の深い想いが隠されているような気がします。
園に入るまでの、人と比べることのなかった時代は、羽がついてるかのように自由で自分中心で自分が大好きであらゆる可能性を夢にしていて・・・。
でも、園に入ってから そういうさんぽは、どんどん小さくなっていってしまった。
きっとこれからもずっと そこは避けて通れない。
でも それでもいいんだ、それでもこれが自分で、そんな自分が好きだという気持ち 
それがきっと自分の支えになる。
私がそうであったように・・・。

どうか どうか伝わりますように。

  • 2008/10/20(月) 10:36:00 |
  • URL |
  • skymama #PBOAC/RY
  • [ 編集]

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