ひだまりの散歩道

広汎性発達障害のさんぽ(6歳)とひだまり(2歳)のママがつづる日記です。

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見てしまったイジメ

すごく嫌なものを見てしまった。

いじめ・・・。
周りの腐った空気、こどもたちのよどんだ心

見てるのが痛かった
気持ち悪くてはきそうだった。


市外の公園、たまたま見つけた遊具がスリリングで、ちょっとだけ試してみようと車を降りた。
夕方6時・・・少しだけよと言い聞かせて、さんぽを自由にさせる。

ゆるやかな斜面に造られた、大型遊具。
上から、関門をこえこえ降りていくと、最後は、水遊びのできる広い人工池があった。

そこで、キャーキャーと遊ぶ声がきこえる。
年は・・・5年生?4年生?といったところの男の子たち5人
男の子は、何歳になっても、水に入ってぬれて帰るんだな、なんて微笑んでみていたけれど
様子がおかしいのに気づいた。

からだの一番大きな肉付きのいい男の子
彼だけが、標的にされている。

「おい、背中流してあげるよ。」言葉だけは、優しい。
いや、彼らは、いじめを正当化するために、言葉を選んでいる。自分自身を葛藤させないために。
それを真に受け、背中を見せて座る男の子に、始めこそペットボトルで水をかけていたが
そのうち、ペットボトルを間近にたたきつけ、跳ね上がる水で驚く彼を、笑いものにしている。

「やめろ!!いい加減にしろ!!」興奮して泣き叫んだ彼の声が、裏返る
水にぬれた服が嫌だったのか、彼はその場でおもむろに服をぬぎだした。
その姿を見た子どもたちは、嫌な笑顔を交し合い、陰湿さを増した。

何となく、その子の弱さが伝わってきた。身体も大きく、身体的な障害はない。
でも・・・でも・・・・わかる気がする。彼は弱い立場の人間だ。

逃げなよ、ねえ、逃げるんだよ
ここでは、解決できないよ。これ以上嫌な思いをする前に、逃げなよ。帰ろうよ。

思わず、さんぽを探す。

スリリングな遊具を楽しそうに降りていったはずのさんぽは、立ち止まっていた。
この光景を見ている。
きっと、あの叫び声で、誰かが、嫌な思いをしていることに気づいたはずだ。

「さんぽ、帰ろう。」大きな声で声をかける。
こんな悲しくて、いやらしい、よどんだ社会の空気を、少しでも断ち切りたかった。
おそらく何かを察したさんぽが、表情のない顔で頷いてこっちにくる。

私は、再び大きな声で言う。
「お兄ちゃんたちも、もうやめなさい。6時だよ。家に帰りなさい。」

見も知らぬおばさんに声をかけられて、バツが悪い彼らは、少したじろいだ。
いじめる言葉を正当化して選んでいる、それだけ頭があれば、5年生なら今日はここまでになるはずだ。
さあ、ボク、今、逃げるんだよ。この場から一刻も早く。

私の一言は、何も解決にはならない。
明日には、またこの悪夢が繰り返されるかもしれない。
でも、見知らぬ町の見知らぬこどもたちに、今私は、これしかできなかった。
ごめんね・・・。

帰り道の車の中、あの光景が頭から離れない私。
きっと、さんぽだって、何か納得できないものを感じている。
ごまかしてはいけない。今日、きちんとこの出来事の意味を話さなきゃ、私の中のもやもやも消えない。

「さんぽ、さっきのお兄ちゃんたち、おかしかったよね。」
「うん・・・。泣いてるお兄ちゃんがいた。」
「何していたかわかる?」
「わからない。」
「あれは、たたかいごっこなんかじゃないよ。
4人のお兄ちゃんが1人のお兄ちゃんをやっつけてたの。
みんなで1人の子をやっつけて、弱いな弱いなっていじわるして笑っていたんだよ。」
「4人と1人じゃ、絶対1人が負けるのにね。」
「そうだよ、絶対負ける。だから、しちゃいけないことなの。
あのお兄ちゃんたちは間違ってる遊びをしてたの。
それでね・・・さんぽ。
もし、あのお兄ちゃんたちみたいに、たくさんのお友達が、さんぽ1人だけにたたかいをしてきたら、間違ってる遊びだって気づくんだよ。
そして、お友達から、逃げるの。」
「逃げる・・・?」
「間違ってる遊びだと思ったら、すぐ、そのお友達たちから逃げて離れる。
たたかい続けないで、嫌だ、助けてって、先生でもかっかでも言うんだよ。」
「誘拐の時と一緒?」
「・・・うん、そう。そうだね。
あのね。そういうたくさんの友達が、1人の子をやっつける遊びをいじめっていうの。
絶対いけない最悪な遊びだよ。誘拐と同じくらい最悪なことなんだよ。」


わかってないかな?きっとまだわかってないね。
でも、説明は必要だった。
あの光景を見たさんぽに、私には、正しい整理をさせる義務がある。

今日見た出来事、「いじめ」を一度も経験せず避け続けることは、おそらくできない。
もし、いつか同じシーンの光景が現実となって表れたら、まず身を守らせなければ。
私は、その日、ずっとそう思っていた。

言葉通りを、マジメにうけとること
嫌だ・・・だから拒否する、逃げる・・・そういう表現が苦手で下手なこと
みなに水にぬらされたことより先に、水にぬれた服が嫌で脱いでしまう・・・そういう人にとって不思議で変わった感覚を持つこと
必死で叫んだ「やめろー」という叫びにも、弱さが際立ってしまうこと。

どこか・・・さんぽを感じてしまって・・・とてもとても苦しかった。



いじめ・・・あのよどんだ空気
空気をすっていると、麻薬のようにいじめる雰囲気に酔いしれ
いじめている本人たちが、何が正しくて、どこまでが許されることかもわからなくなる。
あの、にごった空気の気持ち悪さに、気づかなければ
どこまでもどこまでもエスカレートしていく。


どうか、あの男の子の周りの大人が、あの空気を遮断していますように。
心から願う。

テーマ:発達障害(自閉症、アスペルガー、LD、ADHD、発達遅滞) - ジャンル:育児

コメント

重いね。

心が重くなるね。情景がまさに自分の子供とダブる。避けては通れない道。私も先日学校の中で目撃してしまいました。(うちの子ではないけど)何ともいたたまれない気持ち。遊びと称する弱いものいじめ。
無常なやり取り。やむことのない悪態。
私も当然注意しました。そのときの子供たちの返事は「大丈夫。大丈夫だから!」
・・・・。何を持って大丈夫というんだ。子供の遊びの範疇ではない執拗な暴力をしているその子供を母はものすごい勢いでにらみつけた。きっと怖かっただろう。デモね。にらまれるくらい何ともないんだよ。心の傷みを伴った体の痛みなんて、君たちにはそうぞうできないだろうね!!そんなことを思いながら、学校を後にしました。逃げられるのなら逃げるに限る。
うちもきちんと教えねば!!

  • 2009/06/30(火) 10:46:13 |
  • URL |
  • リトルガル #-
  • [ 編集]

自分なら!

読んで思いました。
自分ならどうする?
いじめ!わが子が標的に!目撃したら
後でわかったら?
やはり、まず逃がす(逃げる)
その状況から、その場所から?

大変大きな問題!
現実にあり、わが子にも起こり得る問題!
本当に、重い大きな問題です。

  • 2009/06/30(火) 11:25:43 |
  • URL |
  • たっとぱぱ #-
  • [ 編集]

このHNでは、はじめまして、です。

いじめ、、、嫌ですね。
私も子どもの頃はいじめにあっていました。
そのときも辛いけど、後々もっと辛くなるんですよね。
自分の価値が見出せなくなる、、、みたいな。

何が変われば、いじめはなくなるんだろうっていつも考えています。

私が見た子どもたちにはいじめに参加するような人間にはなってほしくない、、、と思って学童の先生をしています。


新しいほうのブログも、リンクに加えてくださったんですね。

嬉しかったです。今後もよろしくお願いします。

  • 2009/07/01(水) 12:06:07 |
  • URL |
  • 美羽 #-
  • [ 編集]

リトルガルさんへ

重かった・・・。
見る人が見れば、まあ・・暴力をふるっているわけではないし、言葉をきくと限度はわきまえているこどもたちだから・・・と思うかもしれない。でも、私には逆に重くて・・・苦しかった。
 教師の勘で言えば、あの仲間は、割と頭がよくて、もしかしたら、学校では、いじめられていた子を積極的にお手伝いしているタイプじゃないかと・・・。
だからこそあの子は逃げようとしなかったのかもしれない。
きっと教師にとっては、いじめを見つけにくいパターン。
 イジメの問題って本当に難しい。
よくある、本当に弱いものイジメが好きな悪役タイプの子がするイジメなら、比較的大人も早く見つけることができるし、いじめられる本人も、敵として避けることができるけれど、
裏表のある頭脳犯のイジメは、手遅れになりがち。
ましてや、さんぽみたいに、言葉を真に受ける性質だと、本当にエスカレートするまで本人がいじめられていると気がつかないんじゃないかと思う。
 気づいてやれるのは、周り。
そして、気づかせる力をこの時は逃げるんだっていう力を少しでも本人につけさせなくちゃいけないなと思いました。
それから、私たち親のアンテナも・・・ですね。
 
 

  • 2009/07/03(金) 23:38:31 |
  • URL |
  • skymama #PBOAC/RY
  • [ 編集]

たっとパパさんへ

そうなんです。私も、いじめられている子を、他人とは思えなかった。ずっとさんぽに見えて・・・。
 現実にならない・・・とはとても思えない。
いつか、これがわが子の現実となって、実際ぶちあたる日がくるんじゃないかと・・・。
ああ、私はその時、どうしたらさんぽを助けられるのか、
その日が来ないようにどうすべきなのかと、考えると、
眠ることもできず、ずっと心が震えていました。
今のさんぽなら、きっと私がすぐ近くにいても、助けを求めて逃げてこない。
叫んで泣くことはあっても、おそらく逃げることも他人の力を借りることも思いつかない。
 どんな時に逃げなきゃいけないかということ、
そして自閉スイッチが入って混乱する前にいじめられていることに気づき、逃げ、誰かの救いを借りること、
それをちゃんと教えておかなければいけないなと思いました。

  • 2009/07/03(金) 23:50:56 |
  • URL |
  • skymama #PBOAC/RY
  • [ 編集]

美羽さんへ

私たちの脳であっても、いじめを受けた過去は、どんなに封印しても封印しても、何かのきっかけで痛みとともによみがえってくる。それが、フラッシュバックする脳であれば、そのよみがえってきた痛みはどれほどのものか、想像するだけでも苦しくなります。

美羽さんも、つらかったですね。
大きな深い傷は、強さで隠すことはできるようになっても、うまるものではないですから。
どうか、どうか過去に負けないでくださいね。


1人でも、他人から傷つけられずに、自分らしく生きられる子が増えること・・・
そういう社会がつくられていくこと
私も強く願っています。

P.S勝手に新しいブログをリンクしてごめんなさい。
美羽さんが、羽を持つ鳥であっても、空をいく魚であっても、私の中での美羽さんは変わりません。
これからもよろしくお願いします。



 

  • 2009/07/04(土) 00:12:16 |
  • URL |
  • skymama #PBOAC/RY
  • [ 編集]

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