ひだまりの散歩道

広汎性発達障害のさんぽ(6歳)とひだまり(2歳)のママがつづる日記です。

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カブトムシの夏

今日、朝、さんぽの大切にしていたカブトムシが、動かなくなっていました。


昨日から、すでに弱りだしていて、手にのせても、皮ふをぎゅっとつかむことができませんでした。

「でもね。ほら、ちゃんと動いてるもんね。大丈夫だよ。新しいゼリーをあげれば、回復するよ。」

昨日は、自分に言い聞かせるようにして、カブトムシに話しかけていたさんぽ。
今日は朝一番に、動かなくなったカブトムシを発見し、そっと手のひらにのせました。
さんぽは、何かぶつぶつ独り言をいい続け、ずっとカブトムシからはなれることができませんでした。


ワンシーズンしか生きられない小さな命
近いうちにこの日がくることを、さんぽも覚悟はしていました。

一時は、お友達の誰もがマイカブトを持っていて、みんなで出し合って遊んでいた季節が去り
周りのお友達のカブトムシが、一匹、また一匹、夏とともに消えていきましたから。

・・・・・短い生命、その意味を、無言で6歳のこどもたちに教えるかのように。

それでも、まだまだ元気に動き回る、2匹のカブトムシは、さんぽの自慢でした。
「オレのカブトムシは強いんだ。ずっと生きてるんだ。強くてかっこいいんだよ。」

保育園でも、お友達の家でも、公園でも
夏の間中、さんぽの腕の中には、常にカブトムシの虫かごが抱えられていました。
「カブトはね、オレの孫なんだ。ばあちゃんが、孫は誰よりも大事っていってたから。」

朝飛び起きては、カブトムシを出して、遊ぶのが日課。
カブトムシと遊ぶ時間をつくるために、
私より早く起きて、さっさと保育園の支度をすませてしまう程の愛着ぶりでした。

お友達とおもちゃの取り合いでケンカ。そんな時もカブトムシが大活躍しました。
気がおさまらなくて、おやつでも、おもちゃでも誘うことができず、泣きわめき続けるお友達も
さんぽが、「ほらっ貸してやる。」手にカブトムシをのせれば、はにかむような笑顔。
大人が介入するより、カブトムシを見せる方が早い。
よっぽど子どもたちの心を開かせるのが上手なんですね・・・カブトムシは。


夜、近くのトトロの森に何度も足を運んだね。
懐中電灯を持って、息を潜めながら、探す・・・見つけたときの大きく開いた瞳
時には、先に捕りにきていた人影があって、よくよく見れば、お友達のお父さんだったりして・・・ぷぷ
どこでとった?、何匹とった?、メスオス?どんな大きさだった?・・・話題はつきなかったな。

春に探し出した幼虫が、土の中で丸い自分の家をつくりだしてさなぎになり、徐々に姿を変えながら、ある日、土の上に顔を出す。
虫の生きる生き様も、見せてもらったね。
虫かごの土の中ではっきりと映し出される、変態の様子。
図鑑で見るのではわからない、生命のパワーに、大人さえも感動した。
土から顔を出す日を、さんぽと一緒に、今か今かとワクワクして待ったね。


カブトムシにひきつけられて、顔をよせあっている 真夏の男の子たちの目、
キラキラしてて、素敵だったな。
ギラギラとした太陽の光、額にこぼれる汗、そしてカブトムシを手に走る元気な笑い声・・・


「さんぽ、いっぱいいっぱい遊んでもらったよね。このカブトムシに。
 きっとね。このカブトムシもさんぽと過ごせてよかったと思ってると思うよ。
 だって、カブトムシが大好きなさんぽと一緒だったから。
 今まで楽しませてもらった分、たくさん、ありがとうって言わなきゃね。」

さんぽの目に、見る見るうちに涙がたまっていきました。
さんぽは、大切にしていた命の、その死を、ちゃんと受け止めている・・・。
さんぽの涙を見たら、私の中にぎゅっとしたあたたかいものが広がりました。

「かっか。でも、オレ、時々、えさ、忘れたし。滑り台すべらしたり、落としたりしたし。
 ごめんねも言わなきゃいけないと思う・・・。」

さんぽは、ぶつぶつと、あれしてごめんね、これしてごめんねと
小さく固まったカブトムシに話しかけ、涙をぬぐって
「オレ、埋めてくる。」と、玄関をとびだして行きました。


生きること、死ぬこと

動くこと、育てること、愛すること

言葉もない、感情も表さない、土の匂いのする小さな生命に
さんぽは、どれだけたくさんのことを教えてもらったでしょう

私たちは、どれだけたくさんの思い出をつくってもらったでしょう。


自然の生み出す優しさには、かなわない
いつもそう思います。



カブトムシとともに、
さんぽの年長さんの夏は、幕を閉じました。

夕焼けのきれいな秋がやってきます。


テーマ:男の子育児 - ジャンル:育児

コメント

かぶとむしかぁ^^
うちは昆虫系見向きもしません。物言わぬものから教えられることは少なからずあるのにね~~
母の口うるさいお小言でしか物を見れなくなりつつある息子がちょっぴりかわいそう(笑)
来年もまたカブトムシ一緒に過ごせるといいね!!

  • 2009/09/16(水) 09:50:09 |
  • URL |
  • リトルガル #-
  • [ 編集]

こんばんは

大きい小さいに関わらず
生き物からはたくさんの事を学びますよね
さんぽくんの心と体もカブトムシと一緒に
大きく成長しているんだろうなぁ

我が家にもオスメスいましたが
オスが天国に行ってしまった日に
幼虫がたくさん生まれていたことが判明!
命は受け継がれている事も
学びました

  • 2009/09/16(水) 23:09:42 |
  • URL |
  • yocky #-
  • [ 編集]

お久しぶりです。とってもいい話ですね。
さんぽくん、カブトムシから大切なことを学んだんですね。。。
恥ずかしながら、カブトムシがワンシーズンしか生きられないことをこの記事で知りました。
学童の子も、自分の家のカブトムシが元気がなくなってきたって言っていたのも、だからなのか、、って思いました。

skymamaさんが、さんぽくんにかけた「たくさんありがとうって言わないとね」って言う言葉、いいなあって思いました。わたしも、学童の子にそんな言葉をかけられるようになりたいです。

  • 2009/09/18(金) 23:14:52 |
  • URL |
  • 美羽 #-
  • [ 編集]

リトルガルさんへ

いつも、ありがとう!励まされてます~。
さんぽ、実は去年もおととしもカブトムシを飼っていたんですが、反応がそれぞれ違うんです。
おととしは、ほとんど関心がなかったのが、去年は触ったり観察したり・・・そして今年は記事の通り。
生き物から大切なことを学ぶのに、3年・・・実際本当の「学び」ってそれくらいゆっくりとした中で進むものなのかもしれません。
来年は・・・どんな「学び」があるのかな・・・?

リトルガルさんの息子さんは、虫系には興味がないかぁ・・・。
いやあ、母親的には、息子が虫系にはまるのって、結構きついっすよ・・。
この夏、洗濯物のしたからとか、靴箱のすみとか、成虫やら幼虫やらに遭遇・・・私、何度絶叫したことか・・・・ああ、思い出すのもいやあ。

  • 2009/09/19(土) 00:17:54 |
  • URL |
  • skymama #PBOAC/RY
  • [ 編集]

yockyさんへ

「いのちが受け継がれている」
いいですね~。死の意味を学ぶことも大切ですが、そこに新たな命の発見があるって、悲しみをこえた希望につながりますね。
 yockyさんのコメントを読んで、かつての小学1年生で担任した子どもを思い出しました。
自分が世話をせず枯れてしまったあさがおの鉢・・・見向きもせず置き去りにしてあったそれから、自ら新たな芽をだしているのを見た時の、子どもの心にぽっとともされた灯。
命が受け継がれていることに気づいた子どもの姿、小さな命から教えられたこと・・・
どの時代でも変わらないんだなと。
機会があったら記事にしようと思います。

息子さん、新たな命の出会い、うれしかったでしょうね。
来年の夏に、育てた命が、土から顔をだす・・・息子さんが歓声をあげる姿、目に浮かぶようですね。

  • 2009/09/19(土) 00:37:54 |
  • URL |
  • skymama #PBOAC/RY
  • [ 編集]

美羽さんへ

わあ・・・お久しぶりです。コメントありがとうございます。
カブトムシやクワガタって学童クラブでもよく飼っていますよね。
この前、学童クラブの教室の窓にクワガタが隠れているのを発見して捕獲、
秘かに持ち帰ろうと思いましたが、学童で飼っていたものが行方不明になっていたクワガタだとわかり、あえなく返上となりました。

カブトムシはワンシーズンですが、実はクワガタは一冬越しますよ。
男の子って、年齢が大きくなっても、虫、好きな子は好きですよね~。
その姿から、こちらが逆に学ぶことって結構多かったりしますよね。

  • 2009/09/19(土) 00:50:40 |
  • URL |
  • skymama #PBOAC/RY
  • [ 編集]

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