ひだまりの散歩道

広汎性発達障害のさんぽ(6歳)とひだまり(2歳)のママがつづる日記です。

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お別れのお手紙

卒園まであと2日です。

3連休の最後の昨日の夜、
「明日、保育園に行くのが嫌だな。卒園式の練習があるから嫌だな。もう一度病気になって休みたい。」
そんなことをいいだしたさんぽ。
私は、最後までそんなことを言うさんぽに、何だかものすごくうんざりして、厳しい声で話しました。

「ねえ、さんぽ。でも、あと3日なんだよ。
 あと3日で、優しかった先生とも、小学校の違うお友達ともお別れなんだよ。
 卒園式の練習は嫌だけど、お友達や先生たちと会える、あと3日を大切にしようよ。
 保育園に卒園式の練習をしにいくんじゃなくて、お友達や先生と会いにいくと思えば
 あと3日がんばろうと思えるでしょ。卒園したら、会えなくなっちゃう子がいるんだもの。」

いつになく、繰り返す「会えなくなる」という私の言葉に
さんぽの表情が固まっているのがわかりました。
最後まで保育園が嫌だ、というさんぽにイライラして、思わずぶつけた言葉は
思った以上に、さんぽに響いているのかもしれない、と感じました。

「かっか、チビすけとも、もう会えないの?」

チビすけくんは、さんぽのことが大好きで、朝からさんぽがくるのを待ちわびている男の子です。
少し幼い感じのする小さなその男の子は、お兄さんに付きまとう弟のごとく、さんぽの真似をしていました。
あまりのさんぽへの執着ぶりに、「チビすけって、いつもオレのそばをうろちょろして、うっとうしいんだ。」
とまで言ってたこともありますが、それだけ好かれていることに、悪い気がするはずがありません。
何だかんだ言いながら、この一年、自由時間では、さんぽの横にいつもチビすけくんの姿がありました。

そうだね。チビすけ君は、違う小学校だからね。お母さんのこともよく知らないし、
多分、卒園したら、もう会うことはないかもしれないね・・。ちょっと寂しい?

「チビすけ、いっつも朝オレが保育園行くと、走ってきて、新しい靴を見てとか、ドッチボールしようとか しゃべりまくって、腕を組んできてさ。うるさかったんだ。答えるの面倒くさいし。
いつも、さんぽ君と遊びたい、とか言って、すぐ真似して、絶対ついてきてさ。
怒れてくる時もあったんだけどさ。
・・・・だけどさ、オレ、チビすけのこと、好きだったんだ。」

うんうん。そっかあ。チビすけ君のこと好きだったんだ。小学校、分かれちゃうの 寂しいよね。
ねえ、手紙書いたら?チビすけ君に。ありがとうって。

「それがいいね。そうする。明日、ちびすけにも、先生にも、ツカ君にもかくよ。会えなくなるお友達にかきたいもん。」

 
そして、今日、さんぽは、保育園のあと、自分から机に向かって、手紙を書き出しました。

「かっかは、見ないで。あっちに行ってて!」
一丁前に、そんなこといって、背中を向けて、見せてくれない。
でも、結局は、間違っていないか心配で、「点検して」って見せに来るんですけどね。

点検のために手紙を開けると、
紙いっぱいに、広がるアンバランスで不器用な文字。
文自体は、ほんの数行にすぎないのだけれど
その一文字一文字に、さんぽらしさがあふれている。

読んでいると、
そこに込めらていれる思いに、吸い込まれそうで、胸にぎゅっとくるものがありました。

「せんせいへ
 いろいろなことを おしえてくれたから いろいろがだいぶわかってきました
 いつも、おはようといってくれてうれしかったです
 ずっとすきでいます。ありがとう、せんせい さんぽ」
 
「ちびすけへ
 いつもあそんでくれて ありがとう
 しょうがっこういってもげんきでね さようなら さんぽ」


この3年間で、たくさんのことができるようになったさんぽ。
不器用なさんぽは、着替えとかチャックの開け閉めとか、なかなか時間がかかったし
絵だって文字だって、運動だって、普通の子どもなら当たり前に自然に習得していく小さなことを
さんぽの努力とあたたかい支援で、ステップを繰り返しながら、大きく前進したことはずっと確認してきた。
目に見えてわかる「できるようになったこと」それは、わかっていた。

でも・・・・この手紙を読んで、卒園前にもう一つ、気がついていなかった大切な成長を発見。


さんぽは、ちゃんと 心も育ってきてる・・・
私が大切にしたいと思ってきたこと、さんぽにちゃんと伝わっている・・・




手紙の点検が終わり、カバンに一つ一つしまうさんぽに

「さんぽ、いい手紙がかけたね。これで、いいさよならができるね。」
と声をかけると

さんぽは
「オレ、本当は、手紙書いてるとき、ちょびっと涙が出てきたんだ。
 会えなくなるって寂しいね。」
と答えました。


さんぽが、何だか大人っぽく見える。
卒園式の練習への不安をこえ、お友達との別れへの寂しさに気づいたさんぽ。
園児としての表情をも 脱ぎ捨てたかのように 凛としている。


ああ・・・さんぽ、本当に、卒園するんだね。 




卒園まであと2日

さんぽの、心の準備も、最後の階段を登ったんだな と思う。


優しい卒園式が 迎えられそうです。

テーマ:保育園の生活 - ジャンル:育児

コメント

さんぽ君の心の根しっかり育ったね、色々とがんばれた保育園時代。
実りの多いものになったことと思います。
卒園式以外にも心にきちんとけじめをつけさせてあげることのできるskymamaさんはとってもすごいと思います。ひとつの事に沢山の意味や思いをのせられる。
私もそういう風にしてなりたいなぁ。

  • 2010/03/25(木) 07:20:20 |
  • URL |
  • リトルガル #-
  • [ 編集]

リトルガルさんへ

心にけじめ・・・かあ。そうだね。そういわれてみると、
「卒園」に、やっぱり元教員としての血が騒いだのかもしれない・・・。

>ひとつの事にたくさんの意味や思いをのせられる
ああ・・・いい言葉だなぁ。
そんなふうに言ってもらえて、すごく感動。

さんぽも無事卒園。
リトルガルさんには、ずっと、たくさんの応援と優しさをもらい続けました。
こんなに、さんぽの堂々とした素敵な姿を見れたのも、
遠くPCの向こうから届いてきた、リトルガルさんの声のおかげなんだな・・・ホント。
リトルガルさん、ありがとう!!さんぽ、大きくなったよ!

  • 2010/03/28(日) 01:33:08 |
  • URL |
  • skymama #PBOAC/RY
  • [ 編集]

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