ひだまりの散歩道

広汎性発達障害のさんぽ(6歳)とひだまり(2歳)のママがつづる日記です。

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卒業したおもちゃ箱

つい、この間、おもちゃの整理をしました。

そしたら、さんぽったら
プラレールやトミカ・・・驚くことに、保育園時代、ストレス解消の大切な道具だった
ミニチュア街づくりのための道路や建物(記事にも何度か出てきましたよね。)すらも、
「もういらない」とか言うんです。

これには、私の方が、たじろいでしまいました。
本当はね。
本当は私、このさんぽの片付かないおもちゃたちに、さんざん悩まされたんですよ・・・。
記事にも何度も書いたくらい、悩みの種で、イライラの元だった。
さんぽがいらないという日がくるのを、ずっと待ってたはずなのに・・・ね。

こうもあっけなく言われちゃうとね。
あれっうそっ、あれ・・・どうしてっ・・本当にいいのっ?なんて思っちゃうものなんですね。


このおもちゃたちには、ずっと幼い頃から
さんぽが、もっとも発達障害児らしい・・・?何よりさんぽらしい・・・?姿を見せてくれてました。
私は、これらのおもちゃの遊び方で、さんぽがさんぽであることを、何度も確認したように感じます。

幼いさんぽにとって、このおもちゃたちと遊ぶ時間が、最もさんぽらしくなれる時間だったのかもしれません。
さんぽは、このおもちゃたちに自分自身を預けていた・・・そういってもおかしくない。

本当に小さい頃には、いつもミニカーを机ですべらせては、横目を近づけて、長い時間過ごしてた。
あまりにも執拗に、寝そべってやり続けるその姿に、私はさんぽの、さんぽらしい部分がどこなのかを気づかせてもらった。
食卓にたくさん並べたミニカー、片付けることを拒むから、食器の方が肩身狭しだったっけ。
ミニカーは、どこにいくにもカバンに忍ばせてある、パニックから落ち着かせるお守り。
そうそう・・お医者さんに行くときは、大パニックのさんぽに、トミカ1台がご褒美だったよね。

プラレールはもっぱら長く長くつなげて動かすのが専門だったね。
これをやりだすと、1人遊びが本当に長くて・・・で、やっぱり横目だったんですけど。
それでもプラレールに夢中になるさんぽを見たくて、プラレールのある場所を求めて、あちこちいったっけ。
行くとはじめは、同じプラレール好きな男の子と取り合いのトラブルだらけ泣いてばかり・・・、
それでも何時間も続けるうちに、だんだん上手に折り合いがつけれるようになったよな。
なかでも好きだったのが、やっぱり初めて買ってもらった500系の新幹線のプラレール。
今じゃ、すっかり色あせて・・・本当に、本当にどれだけ遊んだものか・・・。
キミは、私よりずっと近いところで、さんぽの話し相手をしてくれていたかもしれないな・・・。

そして、たくさんの街グッズ
保育園をしぶるさんぽの、心の糧だった。
帰ってくるなり、ひたすら道路を組み、商店やガソリンスタンド、郵便局や病院と一つ一つ並べていく。
新しい生活に心がパンパンだったさんぽが、少しずつ自分を取り戻す時間だったよね。
少し位置がずれると崩れるように大泣きしパニックになるさんぽを見て、
片付けることなんてとてもできなかった。
ストレスに比例して、広がる街。時には、2LDKの家がさんぽの街でうめつくされ、つま先で歩いた。
たまりかねて相談した医師は「さんぽ君は、こういう整然とした世界を望んでいるのよね。」と言った。
さんぽのつくる街は、道路がきっちりと組み立てられ、等間隔に建物が並ぶ
消防署には消防車が、病院には救急車がおかれる、リアルで美しい街。
さんぽは、自分できっちりした街をつくりながら、
日常の見通せない雑然とした経験を、整理したかったのかもしれない。
あの頃の街グッズは、さんぽの心だった・・・きっと。。

たくさんの思い出が、一気に目の前を横切る。

「ちょっと待って・・・さんぽ。もう使わないかもしれないけど、でも、捨てない方がいいよね。また、遊びたくなる時があるかもしれないよね。」
私は、そんなことを思わず言ってしまった

さんぽは言う。

「ううん。もう使わない。オレ、卒業したの。」
さんぽが決めたのなら、多分、もうそういうことなんでしょう。

---そうなんだ。じゃ、このダンボールにいれちゃおうか。

ダンボールに,
おもちゃを一つ一つ入れながら、
一緒に、幼いさんぽと、さようならをしているような気分になる。
何だか胸がきゅんとなって、手が遅れる私。
その横で、1年生のさんぽは、まるで人事のように、サッササッサと箱に入れていく。

それでも、さんぽが、ふと手をとめた時がありました。
街の道路を手にした時です。

「あっ道路だね。遊んでみる?久しぶりに、街づくり。」
とっさに聞いた私に
さんぽは、ぱあ~っと幼い顔になって、「うん!!」と頷く。

でも、しばらく沈黙。

「やっぱりいいや。もうボロボロで、つなげてもきれいにならないし・・・もう、オレ、たくさん遊んだから、いいんだ。」


そっか
さんぽの中では、もう本当に、卒業なんだ。


最後には
封印された、大きなダンボールが一つ。

開けたら、幼いさんぽがいっぱいとびだしてくるよ。

横目遊びのさんぽ。
泣いてばかりだったさんぽ。
一つのおもちゃで1人で何時間も遊んださんぽ。
パニックばっかりだったさんぽ。
自分のおもちゃが大好きだったさんぽ。
自分のおもちゃを誰にもさわらせたくなかったさんぽ。
四六時中、隣にいた幼いさんぽ。
さんぽらしいさんぽ。
小さなさんぽ、そのもののさんぽ。


ああ・・・この箱、捨てられない、私。
捨てるなんて無理だ。

さんぽに内緒で、そっと物置にしまっておこう。

テーマ:発達障害(自閉症、アスペルガー、LD、ADHD、発達遅滞) - ジャンル:育児

コメント

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  • 2010/08/05(木) 01:36:17 |
  • |
  • #
  • [ 編集]

秘密コメントの方へ

コメントありがとうございます。
一緒にこどもの幼い時代を抱きしめてもらえてうれしいです。
いつも思いをそっと言葉にしてくれて、ありがとう。

トイストーリーじゃないけれど、おもちゃって、こどもの素直な姿・・そしてうつりゆく成長をうつしだしていますよね。
特に幼い頃は、さんぽタイプは、おもちゃへの執着心が強くて、それはそれは、大切なものだったから。
遊び方も、しつこかったから、目に焼きついていて、忘れができない。
さんぽから、逃げることなくいつも変わらず相手になってくれたおもちゃたち。
簡単には、捨てられないですよね・・・。

ひだまりは、ここまでおもちゃに対する思い入れがないので、捨てられないほどこだわったおもちゃがあまりないんです。

さんぽたちに愛されたおもちゃは、幸せかもしれません。

  • 2010/08/06(金) 23:59:29 |
  • URL |
  • skymama #-
  • [ 編集]

秘密の拍手コメントをくれた方へ

拍手コメントは、公開コメントにしかお返事がかけないので、ここにお返事をかかせてもらいました。
ちょっと、お話したいなっと思ったので・・・。

隠れさんぽファンであった告白(?)ありがとうございます。
たくさんの方に告白してもらったので、さすがにもういないかと思っていたのですが、
まだいたんだぁ!って口元が緩んでしまいました。
今まで、ブログを大切に読んでいただいて、ありがとうございました。

息子さんは、今、プラレールの手動遊び真っ最中なんですね。
さんぽも、その遊びが、本当に長かったので、とても懐かしいです。
あの頃は、これが永遠に続くのかな、このまま鉄道ジオラマ好きな大人になるのかなと思っていましたが、さんぽは、今でも信じられないですが卒業・・・しました。
きっと今は、その遊びを延々とやり続ける姿に、心配になることもあるかと思いますが、どうやら期間限定のよう・・・いつか私のように、その姿すら、いとおしく感じる日がくるかもしれません。
息子さんはどう成長していくのか楽しみですね。

アスペルガーや非定型の自閉傾向のある子の中には、「横目遊び」をしない子も多いらしいです。
さんぽは、わりと頻繁に横目遊びをしたのですが、医師には、そういうタイプの共通する面として、不安が強い傾向にあるということを言われました。
事実、さんぽと同じような症状があっても、横目遊びのなかった子と比べると、さんぽはかなり不安が強いような気がします。
息子さんも、コメントでしかわかりませんが、もしかすると、さんぽタイプ・・・不安の強い傾向があるかもしれません。
ささいなことで、不安を高める姿は、親としてため息がでますが、それもきっと成長につれ、少しずつのりこえていくんだろうな。
それまで、こどもを隣で支えながら、一緒に子育て、頑張っていきましょう!

ブログは一般公開をしなくなりますが、時折、皆さんの前に顔を出せたらいいなと思ってます。
今までありがとうございました。

  • 2010/08/07(土) 00:28:38 |
  • URL |
  • skymama #PBOAC/RY
  • [ 編集]

なんだかやっとコメントしに着ました。
えらいね。さんぽ君。自分でちゃんと決断して!!

そして母の気持ちわかるわぁ~~~。
本当にずっと続くんじゃないかって心配してたモンね~~~(笑)
こんなにあっけないの?????って感じだよね。
でも、母としてはあの時はすごく困ったけど、今となっては・・・だよね!!
うちも狭い賃貸なのにやっぱり捨てられない息子のおもちゃがたくさんたくさんあります。
子供のためじゃなく、母のためにとってあるのかもしれないです。うちの場合は。
大きなうちに引っ越せればもって行きたいところだけど、コレクションが多すぎて、そのうち処分しなくてはいけなくなるでしょう。子供よりも母が物と離れ難しです( *´艸)( 艸`*)ププッ

  • 2010/08/15(日) 22:08:28 |
  • URL |
  • リトルガル #-
  • [ 編集]

こんな日が来るなんて…

2~3回、コメントさせて頂いたことがあります。コメントは残さず、ずっと読ませて頂いてました。街のことで悩まれていた時も読ませて頂いてたので、なんだか私まで寂しいような気持ちになってしまいました。
おもちゃ達が無くなったら、さんぽくんはどうやって気持ちの処理をするんだろう?辛いときに、辛いと言えるようになったということなんでしょうか…うちの4才の長男は、今まさにおもちゃに気持ちを預けてる状態なので、本当に驚きました。いつか、うちの子もそんな日がくるのかな…

  • 2010/08/18(水) 21:23:46 |
  • URL |
  • かなvv #-
  • [ 編集]

リトルガルさんへ

お返事が遅くなってごめんね。
富士山のキャンプから帰ってまいりました!
キャンプ中も何度も思ったけれど、どんどん成長する姿に、私の方が追いついていないんだ・・・気持ち的に、多分。

そう、リトルガルさんの言う通り、子どもより大人が離れがたしなんですね。
それでも、いつかおもちゃも気持ちも、処分しなくちゃいけなくなる日まで、
どこかにとっておきたい母心・・・かな!

  • 2010/08/19(木) 23:36:52 |
  • URL |
  • skymama #PBOAC/RY
  • [ 編集]

かなvvさんへ

お久しぶりです。ずっと読んでいただいていたんですね。長い間、応援ありがとうございました。街づくりで悩んでいた頃を知っている方にとったら、まさに「こんな日が来るなんて・・・」、一緒に喜び半分寂しさ半分の想いを、かみしめてくれたこと、本当にうれしいです。
そう・・・街づくりで悩んでいたのは、そんなに昔のことじゃないんですよね。
保育園でのストレス発散として、延々と広がっていた街・・・。足の踏み場もない、でも、少し移動させると気持ちが崩れ落ちる、いったいいつまで続くのか、どうしたらいいのか、私の一番の悩みの種だったのも、ついこの間のことです。
4歳の息子さんが、今、おもちゃへ自分の気持ちを預けている真っ最中なのは、年齢的に自然なことかもしれませんね。本当に、その最中は、親としてどうしたもんやら悩みますが、おそらくこんな日が来ますので、どっしり腰を構えてゆっくり待ってあげるのが、どうやら近道?らしいです。
ちなみに、街づくりを卒業する前には、少しずつ段階がありました。
1つ目は、環境的な面でストレスが減って街づくりにかける時間が減った、2つ目の段階で、どんなに広げても最終的に、自分の街を片付けられるようになった、3つ目には、街の一部(道路)を出さずに想像だけで遊べるようになった、最後は街より夢中になる遊びができて、卒業です。
さんぽは、今、おそらく「絵をかくこと」で気持ちを処理している気がします。といっても、海の生き物限定なんですが・・・。つらい時につらいということは、相変わらず苦手です。
人は、気持ちを処理するための表現活動を持っていれば、安定するのかもしれません。さんぽは、たまたまいいタイミングで、海の生き物を描く機会に出会えたんだろうな。
息子さんは、どんな体験や出会いがあり、どんなふうに変化していくんでしょうね。楽しみですね。


  • 2010/08/20(金) 00:20:26 |
  • URL |
  • skymama #PBOAC/RY
  • [ 編集]

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